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相続税申告はe-Taxでできる?準備するもの・手順・注意点を解説

相続税申告はe-Taxでできる?準備するもの・手順・注意点を解説

相続税の申告は、従来は紙の申告書を税務署へ持参または郵送する方法が一般的でしたが、近年は電子申告システム「e-Tax」を利用した申告も可能になっています。

e-Taxを利用すれば、自宅から申告書を送信できるなど多くのメリットがありますが、事前準備や操作方法など注意点もあります。

本記事では、相続税の申告方法の種類を整理した上で、e-Tax申告のメリット・デメリット、具体的な手続きの流れについて解説します。

相続税の申告方法は3種類

相続税の申告方法は3種類

相続税の申告は、被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内に行う必要があります。

相続税の申告方法には、大きく分けて次の3つがあります。

  1. e-Tax(電子申告)で提出する
  2. 税務署に直接持参する
  3. 郵送で提出する

相続税の申告書は、e-Tax(電子申告)で提出(送信)する方法のほか、郵便や信書便による送付または税務署の時間外収受箱へ投函する方法により提出することができます

引用元:No.4205 相続税の申告と納税(国税庁)

ここでは、それぞれの申告方法について解説します。

e-Taxで申告する

e-Taxで申告する

e-Taxとは、国税庁が提供する電子申告システムで、インターネットを利用して税務署へ申告書を提出できる仕組みです。

近年は相続税申告でもe-Taxの利用が増えており、税理士が代理で申告する場合にも広く利用されています。

e-Taxを利用するメリットは、税務署へ出向く必要がなく、システムメンテナンス日を除いてほぼ24時間いつでも申告手続きができる点です。ただし、e-Taxを利用するためには事前準備が必要です。

税務署に持参する

税務署に持参する

相続税の申告書は、管轄の税務署に直接持参して提出することも可能であり、紙で作成した申告書と添付書類をまとめて窓口へ提出します。

税務署へ持参するメリットは、提出時に職員へ確認できる点です。形式面の不備や提出書類の不足について、その場で指摘を受けられる場合があります。

ただし、税務署の開庁時間は平日の日中に限られているため、仕事などで時間を確保しにくい場合があります。また、相続税申告は提出書類が多く、書類一式を持参する手間もあります。

郵送する

郵送する

相続税の申告書は、税務署へ郵送して提出することもできます。申告書一式と必要書類を封筒に入れて、管轄の税務署へ送付します。

郵送の場合、税務署へ出向く必要がなく、自分の都合のよいタイミングで手続きができるメリットがあります。

相続税申告では、郵便局の消印日が提出日として扱われるため、期限内に消印が押されていれば期限内申告となります。

相続税はe-Taxにいつから対応した?

相続税はe-Taxにいつから対応した?

相続税のe-Tax申告は、2019年10月から利用できるようになりました。それ以前は電子申告に対応していなかったため、相続税申告は紙での提出が原則でした。

現在では、所得税や法人税と同様に、相続税も電子申告が可能となっており、税理士が代理で申告する場合にもe-Taxを利用するケースが増えています。

関連サイト国税庁「e-Tax

相続税をe-Taxで申告するメリット

相続税をe-Taxで申告するメリット

相続税申告をe-Taxで行うことには、さまざまなメリットがあります。紙の申告書を提出する場合と比べて、手続きの効率化や利便性の向上が期待できる点が特徴です。

自宅からいつでも申告書を送信できる

e-Taxの大きなメリットは、インターネット環境があれば自宅や事務所から申告手続きを行える点です。

税務署へ行く必要がなく、パソコンから申告データを送信するだけで申告が完了します。

また、税務署の窓口は平日の日中しか開いていませんが、e-Taxであればシステムメンテナンス日を除きほぼ24時間いつでも送信が可能です。

税務署に出向く手間・郵送の時間が不要である

紙で申告する場合、税務署へ直接持参するか郵送する必要があります。税務署へ行く場合は移動時間がかかり、郵送する場合でも封入や発送の手続きが必要になります。

一方、e-Taxを利用すれば、申告書や添付書類を電子データとして送信するだけで提出が完了します。

申告データの控えが電子的に保存できる

e-Taxで申告した場合、送信した申告データや受付結果を電子データとして保存できます。

紙の申告書の場合は控えを保管する必要がありますが、電子申告であればデータとして管理できるため、紛失のリスクを減らせます。

添付書類の一部をイメージデータ(PDF)で提出できる

相続税申告では、戸籍謄本や遺産分割協議書、固定資産評価証明書など、多くの添付書類が必要になります。

紙で提出する場合は、これらの書類をすべてコピーして申告書と一緒に提出しなければなりません。

一方、e-Taxを利用すれば、これらの書類の一部をPDFなどのイメージデータとして提出可能です。スキャナーなどで電子化して添付すればよいため、書類の整理やコピー作業の負担を軽減できます。

申告期限ギリギリでも当日中に送信完了できる

相続税の申告期限は、被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です。期限を過ぎると無申告加算税などのペナルティが課される可能性があります。

紙で申告する場合、郵送では消印日が提出日となり、期限当日に発送すると間に合わないリスクがあります。また、税務署へ持参する場合も窓口の受付時間に間に合わせる必要があります。

一方、e-Taxであれば、申告期限当日であってもオンラインで申告データを送信すれば提出が完了します。

相続税をe-Taxで申告するデメリット

相続税をe-Taxで申告するデメリット

e-Taxによる相続税申告は、税務署へ行く必要がないなど多くのメリットがありますが、一方で注意すべきデメリットも存在します。

ここでは、相続税をe-Taxで申告する際に知っておきたい主なデメリットについて解説します。

関連サイト国税庁「相続税・贈与税に関するFAQ

パソコン・インターネット環境の準備が必要である

e-Taxはインターネットを利用した電子申告システムのため、パソコンとインターネット環境が必要です。

紙の申告であれば手書きや印刷した書類を提出するだけで済みますが、e-Taxでは電子データを作成して送信しなければなりません。

そのため、パソコンを持っていない場合や、インターネット環境が整っていない場合は利用できません。また、申告書作成ソフトやPDFデータの管理など、基本的なパソコン操作が必要になります。

e-Taxソフトのインストール・操作に慣れが必要である

e-Taxを利用するためには、事前に専用ソフトや利用環境の設定を行う必要があります。

例えば、国税庁のe-Taxソフトや申告書作成ソフトをインストールし、電子証明書の設定や利用者識別番号の登録などを行わなければなりません。

さらに、相続税申告では財産評価や遺産分割の内容など多くの情報を入力するため、ソフトの操作に慣れていないと入力作業に時間がかかる場合があります。

Macは相続税のe-Tax申告に非対応

e-Tax自体は徐々にMacでの対応も進み、最新のSafari環境であればWeb版から標準的な電子申告(所得税・贈与税・消費税)が可能になっています。しかし、相続税に関してはWEB版・インストール版ともにMacは非対応の現状です。

Mac OS をご利用の方は、e-Taxソフトをご利用いただけません。

引用元:e-Taxソフトダウンロードコーナー(国税庁 e-Tax)

そのため、Macユーザーが相続税申告を行う場合は、「Windows環境を用意する」か「書面で作成して郵送・持参する」といった対応が必要になります。

電子証明書(マイナンバーカード等)の事前取得が必要である

e-Taxで申告するためには、本人確認のための電子証明書を用意しなければなりません。一般的には、マイナンバーカードに搭載されている電子証明書を利用します。

電子署名を行うためには、事前に電子証明書を取得しておく必要があります。利用される電子証明書がICカードに組み込まれている場合には、ICカードリーダライタ及びそれを使用するためのデバイスドライバが別途必要になります。

引用元:e-Taxの利用開始の手続(国税庁 e-Tax)

しかし、マイナンバーカードを持っていない場合は、市区町村で申請手続きを行わなければなりません。

カードの発行には数週間かかることもあるため、申告期限が近い場合には間に合わない可能性もあります。

また、相続人が複数いる場合は、署名を行う全員分のマイナンバーカードが必要になる点にも注意が必要です。

通信トラブルなどで送信エラーが起きるリスクがある

e-Taxはインターネットを利用したシステムのため、通信環境やシステムの状況によっては送信エラーが発生する可能性があります。

通信途中でエラーが発生すると、送信が正常に完了していない可能性もあるため、受付結果を必ず確認することが重要です。

システムのメンテナンス時間(月曜早朝など)や、アクセスが集中する申告期限直前は、予期せぬエラーが起きるリスクが高まります。

通信トラブルを避けるためにも、申告期限直前ではなく、できるだけ余裕をもって手続きを行い、正常に受理されたことを示す「受取証書」まで確認・保存しておくのが良いでしょう。

相続税をe-Taxで申告する流れ

相続税をe-Taxで申告する流れ

相続税をe-Taxで申告する場合、基本的には「事前準備」「申告書作成」「電子署名・送信」という流れで手続きを進めます。

ここでは、相続税をe-Taxで申告する基本的な流れを解説します。

事前準備を済ませる

まず、e-Taxを利用するための事前準備を行いましょう。具体的には、次のような準備が必要になります。

  • 利用者識別番号の取得
  • マイナンバーカードなど電子証明書の準備
  • ICカードリーダーまたはスマホ読み取り機能の準備
  • e-Taxソフトや申告書作成ツールの利用環境設定

相続税申告書を作成する

事前準備が整ったら、相続税申告書を作成します。

申告書は、国税庁の「相続税申告書作成コーナー」やe-Tax対応ソフトを利用して作成することができます。

相続税申告書では、次のような内容を入力していきます。

  • 被相続人の情報
  • 相続人の情報
  • 相続財産の内容と評価額
  • 債務や葬式費用
  • 遺産分割の内容
  • 相続税額の計算

電子署名と送信をする

申告書の作成が完了したら、電子署名を行い、e-Taxで送信します。

電子署名とは、マイナンバーカードに搭載されている電子証明書を利用して、申告内容が本人によるものであることを証明する手続きです。

ICカードリーダーやスマートフォンの読み取り機能を利用してマイナンバーカードを読み取り、電子署名を付与した上で申告データを送信します。

相続税のe-Tax申告についてよくある質問

相続税のe-Tax申告についてよくある質問

最後に、相続税のe-Tax申告についてよくある質問を回答とともに紹介していきます。

相続税のe-Tax申告はスマホでもできますか?

現時点では、スマートフォンのみで相続税申告を完結させることはできません。

相続税申告は入力項目や帳票の種類が多く、パソコンでの作業を前提としたシステムになっています。

相続税の申告要否判定コーナーとe-Taxソフトの違いは何ですか?

国税庁のホームページには所得税や消費税の申告書が作成できる「確定申告書等作成コーナー」があり、ブラウザ上の案内に沿って必要事項を入力することで申告書を作成できます。

相続税に関しては、「相続税の申告要否判定コーナー」で申告要否やおおよその納税額を知ることができますが、ここで入力した内容で相続税申告書を作成したり、送信することはできません。

相続税の電子申告を行うためにはe-Taxソフトのインストール版(Mac非対応)必要になります。

このe-Taxソフトはより詳細な帳票作成やデータ送信に対応した本格的な電子申告ソフトで、国税庁のホームページからダウンロードして利用します。

特定の事業用資産の納税猶予といった複雑な特例にも対応しており、多くの帳票を扱う場合や税理士が代理申告を行う場合などに多く利用されます。

相続税申告は
当サポートセンターにお任せください

相続税申告は当サポートセンターにお任せください

相続税はe-Taxでの申告も可能ですが、初期設定が必要ですし、慣れてない方にはハードルが高い部分もあるでしょう。

ミスなく相続税申告をしたい場合や、相続税の節税対策もしたい場合には、相続に強い税理士や専門家が多数在籍する「杉並・中野相続サポートセンター」までご相談ください。

当サポートセンター・対応エリア

杉並・中野相続サポートセンターは西荻窪駅・徒歩1分に事務所を構え、下記エリアを中心とした地域密着の相続相談を承っています。ぜひご相談ください。

まとめ

相続税の申告方法には、e-Taxによる電子申告、税務署への持参、郵送の3種類があります。

近年は手続きの利便性からe-Taxの利用が増えており、自宅から申告できる点やデータ管理のしやすさなどのメリットがあります。

一方で、パソコン環境の準備や電子証明書の取得など事前準備が必要な点には注意が必要です。

相続税申告は期限や必要書類も多く、手続きが複雑になることも少なくありません。申告方法ごとの特徴を理解し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

この記事の監修者

監修者:廣瀬一俊

監修者

廣瀬 一俊

  • 杉並・中野相続サポートセンター 代表
  • 廣瀬総合経営会計事務所 代表
  • 税理士(登録番号69519号・東京税理士会所属)
  • 行政書士(登録番号99088366号・東京都行政書士会所属)
  • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
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